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<<   作成日時 : 2017/06/03 15:56   >>

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国語の授業は難しいですよ。
まず「他人の書いた文章」を「他人の解釈したもの」になるように考えるのですから笑。

中1の教科書にある文章からの問題で
「酸っぱい」と表現されていた梅干しのお菓子の味が
「甘酸っぱい」に変わったことから、
川口君と少し仲良くなったことを考えさせる問題を解かせ、解説したあとで、私は思わず

「文章を書く人ってすごいな。こんな細かなことまで考えて文章を書いているんだよ」と言いましたが、
ただその裏にある私の悪魔の心は笑、
「ホントにこんなことを考えて表現を変えたのかな」と疑っていたことは口が裂けても言えません…笑。


また指導者の語彙知識や文法力、人生経験と生徒のそれは全く違います。
いくら分かりやすく説明しようとしても、算数や数学のようにわからないことを的確に理解してあげることは難しいです。

ある問題で「義足」という言葉が文章にありましたが、
私は「義足」とは「足を失った人が付ける人工の足だ」と説明はしますが、
その生徒がそれでわかるのかは分かりません。
見たことも聞いたこともないものならば、イメージできないでしょうからね。


だから国語こそ「分かりません」が大切な教科はない!と考えています。
「分かりません」と言うと説明が長くなったり、叱られたりするのではないかと
考えて言えなくなる生徒も多いと思いますが、
繰り返しますが、国語こそ「分かりません」を言わないとダメです。
私も言わせない雰囲気を出すこともあるので、気を付けたいです。

ただし、「分かりません」といって再度説明をしてもらっても、
意味の分からない言葉を辞書で調べても
やっぱり理解できないことがあるのも国語です。
私にもありました。

そんな時は、そのように考えるんだなと学ぶのも実は国語なのです。
一般多数の意見を素直に受け入れることも大切なんです。


ところで、上の中で国語の理解には人生経験が必要だと書いたのをお気づきですか?
「義足」のたとえで、納得してもらえる方もいるでしょうが(いて欲しい笑)、
実際にあった授業での問題からもう少し詳しく書いてみましょう。

題材は
 子猫を助けるために電車にはねられて足を失い義足となった男の子と主人公が会話しているという内容で、
 話をしているうちに主人公はこの男の子のことをだんだん好きになっていきます。(好きになるといっても恋愛感情ではないですよ)

問題は「なぜ主人公は男の子をだんだん好きになり始めたのですか」でした。選択式の問題だったのですが、
正解は「つらい目にあっているのにとても明るかったから」でした。
ちなみにその時の塾生の誤答は「子猫のことをとても心配していたから」でした。

これを読まれている方の中にも、誤答の方が正解なのでは感じるはずです。
私もその誤答を聞いた後、「そうだな。自分を犠牲にしてまでも子猫を助けようとする人は好きになるよな。でも違う」と言い、正解の説明をしました。

まず、
話をしているときの男の子の描写に「笑っている」「笑って〜」と2度も「笑っている」という記述があることがポイントだと言いましたが、塾生はわかっていない様子がありありと感じられました。
そこで「キツイ、ツライときに笑顔で頑張ろう!と言う子は、みんなから好かれるやろ。」と部活動の例を出しながらこの解答の説明をしましたが、納得はしてくれていないようでした…。

大人のテクニック論で言えば、このつらい状況で「笑う」という表現を2回も使うのは、意図があるに違いないと感じられるし、私の部活動の例えも、大人なら納得してもらえると思います。
しかし、まだそういった経験のない子供たちにとっては、難しいでしょうね。

国語ができるようになるには本を読めと言われます。
本を読むのは、活字に親しむことだけでなく、
こういった経験を本を通して体験することができるようになるからだと考えます。

恋愛をしたことがない子でも、恋愛小説を熟読していれば、
異性の気持ちが理解できますよね、(ちょっと強引な押し付け?笑)

国語の授業は本当に難しいです。

このブログで出てきた話は
辻仁成「そこに僕はいた」、瀬尾まいこ「花曇りの向こう」 からでした。

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